安全な装置を考える

2019/12/21

仕事

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本日、入社2年目のまだ新人君が作った装置のレビューがありました。

Windowsアプリも必要だったので、製作途中から参加してたのですが完成品を見たのは今日が初めてでした。

装置はレーザーマーカーを用いて製品にシリアル番号をマーキングする装置です。

初お披露目の第一印象は厳しい言い方ですが「全然ダメじゃん」でした。

全体的に安全対策が施されておらず、労災が起きてもおかしくない装置です。

まだ装置を作る経験値が浅くそこまで頭が回らなかったかもしれませんが、人命にかかわる部分ですから厳しく指摘します。

具体的には

1. 可動部が露出していて、うっかり手を入れたりしたら怪我する恐れがある。

2. レーザー光が外部に漏れてしまう可能性がある。

レーザーマーカーも出力がいろいろあり、安全性を規定するクラス分けがされています。

今回はもっとも危険度の高いクラス4のレーザーマーカーを使用していました。

クラス4のレーザーマーカーの危険度は

ビーム内の観察及び皮膚への露光は危険であり、また拡散反射の観察も危険となる可能性があるレーザ製品。

反射したレーザーですら危険な装置です。

レーザーポインターなどでも指摘されていますが、失明する可能性もある危険度です。

ちょっと手を切ったくらいならすぐ治りますが(厳密にはそれすらダメですが)一生目が見えなくなるというのは、人の人生を奪うほどの行為です。

装置を作るという事は目的を達成する事も重要ですが、使う人の安全を考えるのはそれ以上に重要かと思います。

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新潟県のとある企業で働いてます。
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