KiCadは何度か構築した事がありますが(転職とか)私が最初に必ずやる事があります。
まずは自分のライブラリーを作ってデフォルトのライブラリーとは分けて管理する事です。
具体的にはDドライブに専用のフォルダを作っておきOSのクリーンインストールやパソコンの買い換えなどでもライブラリーファイルは継続して利用できるようにします。
もう1つはデフォルトの不要ライブラリーファイルの読み込みをしない設定です。
これは回路図を作成してい時に、全ライブラリーファイルを使用する事になっていると遅くなるので快適にするための対策です。
自分のライブラリーを作る
まずは自分が管理しやすいフォルダを作ってください。
「OSをクリーンインストールしたら消えちゃった!」なんてないようにお願いします。
前回説明したプロジェクト「KiCad Test」の続きで解説します。
通常何かしらプロジェクトを開いたら、次回KiCadを起動すると前回のプロジェクトも自動的に開きます。
そのプロジェクトウィンドウのシンボルエディタボタン(前回の解説で「回路図に記載する部品を作る」で解説してあるアイコン)をクリックしシンボルエディタを開きます。
このシンボルエディタを開く時、最初はかなり時間がかかるかと思いますが、回避策はのちほど紹介します。
シンボルエディタが開いたら「ファイル」-「新規ライブラリー」で自分用のライブラリーを作成します。
はい、これだけですが何も部品がないので他のライブラリーから部品を持ってきて自分のライブラリーに入れましょうw
ライブラリー一覧にある「フィルター」に「r」と入力すると一番最初には抵抗の「R」が表示されます。
その「R」をダブルクリックすると「R」の絵が表示されます。
余談ですが回路図の抵抗といえばギザギザがデフォルトな私の頭にある情報とは一致しない形状で違和感がありますが、これは後で編集可能です。
絵が表示されたら「ファイル」-「名前をつけて保存」で「シンボルのコピーを保存ウィンドウ」にある自分のライブラリーを選択します。
ここではもう1つ注意があります。
先ほどの手順は保存するライブラリーファイルを選択しただけなので実際の保存は実行されていません。
なのでライブラリー一覧にある自分のライブラリーファイルを選択し(ライブラリーファイル名の右に*がある)「ファイル」-「保存」または「全てを保存」などで保存してくださ。
これで保存が完了となります。
ウィンドウが開くのが遅い
デフォルトで使用している時に気になるのがシンボルを編集する時やシンボルを配置する時の「シンボルの選択」ウィンドウが開くのに時間がかかる事です。
特に回路図にシンボルと配置する時は毎回シンボルファイルの読み込みをしてるっぽいです。(確証なし)
これを高速にする手段があります。
まずはプロジェクトのウィンドウからシンボルエディターを開きます。
次にシンボルエディターの「設定」-「シンボルライブラリーを管理」から「グローバルライブラリー」タブを選択します。
そこには大量のシンボルがありますが、何もしてなければ左端の「アクティブ」に全てチェックが入っているかと思います。
そこで、使わないシンボルのチェックは外してください。
こうする事で回路図作成時、チェックされてないシンボルの読み込みは行わないので素早くシンボル選択ウィンドウが開きます。
フットプリントも同様に設定を変える事で高速になります。
但し、使用するライブラリーを限定してしまうと、使おうと思ったが今使っているライブラリー群には使いたい部品がないといった事態になるので注意が必要です。
私は既存のライブラリーは殆ど使いません。
新しく使いたい部品がある場合は新規に作るか、提供されているライブラリーやフットプリントをインポートします。
既存のライブラリーがあるのに新規で作る訳は次回説明したいと思います。
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